本の書き方

出版社に原稿を送るのは出版デビューの近道か?

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「出版社に原稿を送り、編集者の目に止まったのがキッカケで出版デビューした」

作家さんの成功物語を読むと、そのような話が書かれていることがあります。

それを見て、「早速、自分の原稿を出版社に!」と思った方。止めはしませんが、もう少し効率的な方法があります。

それは、目次や構成を提案、打診する方法です。

出版社で書籍を制作する編集者も、いきなり完成形のような原稿を見るよりも、どのような本を書きたいのか、骨格や考え方を聞いた方が、それを出版する価値があるのか判断しやすいはずです。

場合によっては、「このテーマはどうですか?」と少し変化を付けたテーマの提案があることもあります。

出版経験のない方には気づかない、プロの目線での企画提案をいただけるかもしれません。

逆に、完成原稿を受け取ってしまうと、採用かボツか、になってしまいます。

ちなみに、私は20冊ほどの本を書きましたが、何の打診もなしに、いきなり原稿を出版社に送ったことはありません。

もちろん、原稿のできが良ければ、多少の手直しをして、すぐに出版ということがないわけでもありませんが、未経験の方では非常にまれなケースでしょう。

したがって、「本を出版したい!」という方は、原稿をコツコツとかきためる一方で、その原稿ではなく「構成」や「コンセプト」を売り込むことを考えた方が、出版デビューの近道になります。

とはいえ、「自分の書いた原稿は自信度100%です」という方は、この記事は無視して、最後まで書きあげた原稿を出版社に送ってみてください。

実際にそれでデビューした方もいるでしょうから。

あくまで、私の経験上では、まずは書きたい本の簡単な構成、コンセプトがまとまったものをベースに、どのような本を書くのか担当編集者と打ち合わせをするのがほとんどです。

箇条書きで十分なので、書きたいテーマについて、メイン項目を3つから5つくらい作り、各項目に3つから5つの概要項目を作るような簡単な構成を作っておくと、ふとしたチャンスから出版デビューが実現するかもしれません。

とにかく、堅苦しく考える必要はありません。書きたいことを箇条書きしていけば良いのです。完成原稿ではないので。

原稿を書くのは面倒だけど、いつかは出版デビューしたいという方は、構成を作る練習をしておくと、必ず役立つ日が来ます(保証はしませんが)。

構成のまとめ方のヒントは、ビジネス書の目次です。その点は、また別の機会に取り上げます。

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