紙の本を出版するのは少しハードルが高いかもしれませんが、電子書籍なら、無料で出版できるサービスがいくつか登場しています。
Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング(https://kdp.amazon.co.jp/)
自分で作成した電子書籍をAmazonで販売できるサービスです。Kindleという名前から、Amazonの電子書籍端末「Kindle」向けの本を出版するイメージかもしれませんが、スマホなどでもアプリで閲覧できるので心配は不要です。もちろん、無料で使うことができます。
電子書籍の作成から販売までの流れは、
- 販売する電子書籍のデータを作成
- Kindle ダイレクト・パブリッシングの管理者画面にログイン
- 販売する書籍の基本情報を入力
- 電子書籍のデータをアップロード
- 表紙画像をアップロード
- 書籍の値段を設定
- 作業完了
- Amazon側で書籍チェック
- Amazonから「販売開始」のメールが届く
- Amazonで自分の電子書籍の販売が開始される
具体的な手順は、以下のページも参考にしてください。
Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシングの出版までの流れ
難しい点があるとすれば、電子書籍データの作成かもしれません。基本的には自力でEPUBファイルやmobiファイルを作ることになります。作成に使うソフトや手順は上記のページでも紹介していますが、慣れるまでにある程度の時間が必要かもしれません。
パブー(http://p.booklog.jp/)
パブーは無料ブログサービスだと思えばイメージしやすいでしょう。ブログを作成して記事を書いていき、最終的に、それを販売(EPUB・PDFで)できるサービスです。
「販売」と書きましたが0円でダウンロードしてもらうこともできるので、本を出版する目的がお金というより「本を出したい」という方には向いているかもしれません。
また、ブログを作成して、ボタンをクリックすれば電子書籍データができあがるので、自力でEPUBやmobiなどの電子書籍データを作るのが面倒だったり難しい方には、非常に便利なサービスです。
さらに、パブーの魅力は「外部ストア連携」です。これは、作成した電子書籍を楽天やAmazonでも販売してもらう機能です。
パブーで作成した電子書籍はパブーのサイト内で販売されますが、楽天やAmazonでも販売することができます。Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシングで出版するには自力で電子書籍データを準備して各種情報を入力する必要がありますが、パブー経由なら、面倒な手続きは不要、チェックボックスをチェックするだけです。
ただし、現時点(2013/7/14)では外部ストア連携するには、月額500円かかり、10冊までに限定されています。
パブー経由でAmazonで書籍を販売するデメリットは、自分でKindle ダイレクト・パブリッシングから電子書籍を発行するより時間がかかる点です。数日というレベルでしょう。私の場合は、申請してから4日後に「フォーマットがおかしい」というメールがきたので、直接Kindle ダイレクト・パブリッシングで入稿したところ、その日のうちに販売が開始されました。
パブーを経由する時間が気になる方は、直接Kindle ダイレクト・パブリッシングに入稿した方が良いかもしれません。内容を修正したいときもパブーを経由して依頼する必要があります。
まとめ
他にも電子書籍を発行できるサービスはありますが、売れるかどうかという点ではAmazonは無視できない存在です。その意味で、直接Amazonに電子書籍をアップロードして電子書籍を販売できるKindle ダイレクト・パブリッシングや、間接的にAmazonに書籍を提供できるパブーは、ぜひ試していただきたいサービスです。