本を書こう!と思ったとき、書き出しで悩むかもしれません。
ところが、実際に本の原稿を執筆するときは、最初の導入部分は最後に考えることもあります。
本を書き始めるときに、最初のセリフなどより重要なのは構成です。
ゼロから「さあ書くぞ!」と思っているとき、まずは全体像を明確にすることが重要です。
(小説など、構成なしに話をドンドン展開させていくジャンルの方は、構成は不要でしょうが)
構成とは、本の冒頭にある目次です。まずは、この本が何の本なのか、概略を示すことです。
堅苦しい話になりましたが、目次のベースになる構成とは、書きたいことの箇条書きです。
これから書くことの概要を箇条書きしてみましょう。たとえば、本の書き方について書こうとするなら、
・どのようにチャンスを得るか
・執筆依頼から出版までの流れ
・テーマの決め方
・原稿執筆のスケジュール
・執筆に役立つツール
・出版後の心構え
・出版後の宣伝方法
・出版したことで得られるメリット
など、形式にとらわれずに、こんなことを書きたいという項目をドンドン書き出していくのです。
順番や体裁、項目の重複などは気にする必要はありません。
ドンドン箇条書きしていき、ある程度の項目がそろったら、いくつかのグループにまとめます。
・本を書く前の準備
どのようにチャンスを得るか
執筆依頼から出版までの流れ
・本を書く作業
テーマの決め方
原稿執筆のスケジュール
執筆に役立つツール
・本を書いた後の話
出版後の心構え
出版後の宣伝方法
出版したことで得られるメリット
こうして、グループ化すると、「本を書く前の準備」「本を書く作業」「本を書いた後の話」それぞれが1章から3章になるようなイメージが見えてきます。
実際に本の執筆依頼を受けて書く場合は、ここまでの「章とその項目」くらいの構成ができた時点で編集者と打ち合わせを行い、意見交換して承認を得てから、執筆作業に入っていきます。
したがって、漠然と「本を書きたい」「自分の本を出版したい」と思いをめぐらせる方にとっても、構成をまとめる作業が最初の登竜門として重要です。
自分1人で、本の原稿になるくらいに書いてみたいという方は、最初の書き出しで悩むのではなく、出版社に承認を得るイメージで、まずは、構成を簡単に作ってから進めみると良いかもしれません。
構成を作るのが面倒、という方には、別の方法を伝授しますが、それはまたの機会にします。